とりあえず、ガッカリ。
まぁ、一晩経ったので、イロイロ考えた。
敗戦の戦犯は、まずはジーコ。
第一にジーコ。
とにもかくにも監督の差。
これがあまりにもデカすぎたね。
っていうか、この試合の勝敗の原因の95%が監督の采配の差だと思ってる。
勝つ為にあらゆる手を使うヒディングと初志貫徹?のジーコ、監督が逆だったら、日本はオーストラリアに3-1以上の完勝してたんじゃなかろうか?
日本の選手は、ほとんどのオーストラリアの選手より劣ってないというのは、1-3という惨敗でも思える。
オーストラリアの攻撃が、中央のビドゥカに集まる、それを1人ではなく2~3人で潰す、えぇ、その通りで間違いがございません。
ですが!
コレ、あんた今までにやった事があるのか?
日本のディフェンスって言えば、強力FWにパスを出されないように、センターラインから日本陣内に入り込んできた敵をパス出す前にプレスするんじゃなかったのか?
今まで、選手選考・戦術・システム(まぁ、所詮並びだからコダワる必要もないかもしれんが)、かたくななまでに変えてこなかった、奇を狙わなかったのに…
どんなに余裕のある試合でも、先に関係の無い試合でも、テストと言うか試すって事を全くしてこなかったのに。
突然、何故に変えてきた?
その結果が、コレだ。
かたやヒディングは、中盤でのパス回しを使ってきた。
ウルグアイとのプレーオフを見てたんだが、中盤を飛ばして前線にボールを放り込むサッカーをやっていた訳だが。
それを見越してビドゥカ(もしくはオーストラリアの最前線)に、人数
を掛けたんだろうけど…
最後尾で人数が必要になった為、中盤でボールを取りに行くはずの福西が、最後列辺りでしか仕事が出来ていなかった。
そして、坪井の負傷交代があったから仕方が無いと言えば、確かに少しは仕方がなかったよな感がある訳だが、それでも選手交代のマズさはヒドい。
まぁ、ジーコに的確な選手交代の期待など、コレっぽっちもなかったんだが…
ヒディングの的確で鮮やかな選手交代と比べるとね、あまりにも次元が低すぎた。
柳沢は走れていなかった、そして(元々なんだが)勝負しなかった。
もっと早く柳沢を代えるべきだった。
最初の選手交代で多いのは、通常60分(後半10~15分)辺りまで。
後半に入り、ハーフタイムで相手がどういった手を打ってきたのか見極めて選手交代をする。
無理にパワープレーオンリーになりかけていたオーストラリアに、カウンターのチャンスがたくさん作れそうになっていた。
そんな絶好機に怪我明けの柳沢は走れていなかった…
で、やっと代えたと思ったら、それが小野。
なぜ小野?
どうして小野?
パス出す選手が何故必要?
パス出す前に、ボールを奪う選手が必要ではなかったのか?
って言うか、今までのジーコなら、同じポジションの選手しか交代しんかったやん…
小野を入れるのなら、せめてトドメのカウンターの為に走力のある玉田だったんじゃないのか?
最後の望みの大黒を投入も、ロスタイム入ってからじゃ、何もしようがないし。
しかも、さんざん今まで、システムを試合中に変える事を嫌ってたはずなのに、試してもいないのに、DFを削る始末…
それなら、今までの親善試合とかで、もっとDF減らして前掛かりになるとか、そんな試合展開とかも試しておけよ…
ハーフタイムに「1点勝っている試合をしよう」と言ったとかなんとか。
自由という名の下に、曖昧な指示しか送れないジーコ…
守りきるのか?カウンターでトドメを刺すのか?
カウンターでトドメを刺すなら刺すで、どういった手を使うのか、どれほどの指示が出たのだろう?
今までの親善試合・W杯予選・アジア選手権などのコメントとかを見ていても、自由の名の下に、あまりにも指示が少なすぎるのではなかったか?
そりゃ、そこで11人の意思統一がピタリと合えば、それはスゴく良い事だ。
でも、我々はサッカー後進国の日本人なのだ。
もう少し、噛み砕いて初心者にもわかるような指導をして欲しかったものだ。
さて、第2の戦犯は中村俊輔。
先制点を挙げたのは御見事。(っていうか、向こうのGKのミス…)
でも、君自身が輝くのは、相手陣内に入ってる時だけなんだ、センターライン辺りや自陣では並以下の選手なんだと自覚なさい。
自陣まで戻ってディフェンスするのも、まぁ、精神的には頑張ってるんだから許そうとは思うのだが…
そのおかげで、カウンターの絶好のチャンスに、センターライン辺りでボールを受ける…
まぁ、押し込まれてる時のカウンターなんだから、まぁ仕方が無い。
でも、絶好機なんだ。
そこでゲームを作るとか、落ち着かせるとか、他の選手の上がりを待つのはやめて…
カウンターチャンスに、センターライン辺りでボールを何度も止めてしまったのは、本当に残念だ。
もっとダイレクトに前線にボールを放り込んで、FWに任せることは、もっと出来なかったのか?
(ま、FWが玉田ではなく柳沢やでな…)
第3の戦犯は柳沢。
まぁ、今更ではないが、勝負の出来ないFWはいらない。
もっとガッツクようなプレーを望む。
第4戦犯は坪井。
やっぱ予定外の選手交代は痛いです。
駒野が良かったのでは?
とりあえず、サイドで相手DFと勝負することを第一にプレーしてたと思う。
やっぱ、決定機を作るのは、こういったチャレンジの積み重ねじゃないかな?
三都主もパスを出すとかではなく、まずDFと勝負に行ってたよね。
この両サイドは、攻撃において非常に有効だったと思う。
で、失点までの川口。
まさに神懸りセーブ連発。
コイツの神懸りモードは、本当にスゴいよね。
1点目の失点の場面の、軽率な飛び出し以外は…
本当に絶好調だっただけに、あの場面だけが悔やまれる。
いつの世代でも日本代表なんだが、もっとシュートしようぜ。
カントナも言ってるじゃん。
決まらなくてもイイって。
打て!!!!
ホント、もっとシュート打てよ、日本代表。
FC Barcelonaのソシオになり、サッカーに対して、それなりに目が肥えてきてるつもりなんだが。
Barcaやその他の欧州強豪と日本代表との差、それはミドルシュートにあると思う。
勿論、選手個人の能力差は致し方が無い。
でもね、FWが相手DFの間を切り裂き…って場面の前には、ミドルシュートをチームが打ってるから、FWが相手DFの躊躇する隙をつけるわけなんですよね。
日本代表では、必ずといって良いほど、それこそ約束事の様にペナルティーエリアに侵入って選択肢しかないように思えてくる。
エリア内にDFがウジャウジャいるなら、外からもっとガンガン打て!!!!
日本人の優れている点と言えば、インテリジェンスがあり献身的なMF。
これは、世界有数だと思っている。
ただ残念なのは、鮮やかなラストパスにしか興味がないかのような所。
ペナルティーエリア外から、もっとシュートを打とうよ。
日本MF陣はデコを見習うべきだ。
デコは、体格もデカくなく、足も早くない。
でも世界最高な選手だ。
インテリジェンス溢れるパス、献身的に動き続ける事、ココまでは日本人MFにも出来ること。
相手の逆襲時に賢いファールをしてプレーを止める事、コレは学習すれば頭の良い日本人にも出来るはず。
でも、デコと日本人の決定的な違いは、シュートを打つことだね。
デコを見てると(シャビもそうだが)、シュートをエリア外からどんどん狙うから、DFが止めに来てFWへのパスコースが増えてるんだよね。
中田だけでしょ?ミドルシュートを選択肢に入ってるのは。
他の選手は、パスの出し所が無いからシュート的な所があるように思えてくる。
次回の日本代表には、ミドルシュートをガンガン打てるMFが出てくる事に期待。
ま、なにはともあれ、ジーコとの付き合いも、あと2戦?
次は、ネームバリューだけでなく中身のある監督を連れてきて欲しい。
(勿論、相手にナメられない程度なネームバリューは必要なのかな?)
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